第9回 小柳愛(順天堂大学 分子病理病態学 博士課程3年生)

私は大学院入学までは長い間、順天堂大学関連病院の順天堂大学浦安病院でお世話になっておりました。それまでは毎日病理診断のみだったのですが、大学院入学を機に御茶ノ水の本院への異動となりました。所属が基礎系の講座なので、普段のカンファレンスでは基礎研究の抄読会と、先生方の研究に関する報告会が中心で、遺伝子や生化学から学ばせていただき、新鮮な毎日です。研究が専門の先生方のお話は私には難しく、常に必死に勉強している状態ですが、診断業務で自分の目で確かめていく際に、カンファレンスで耳にした理論と実際に見える像が結びつくと感慨もひとしおです。

大学病院での診断業務は症例が多彩で希少疾患の検体も多く、とても勉強になります。先生方も多く、普段から様々なご意見を伺ったり貴重なアドバイスもいただき、モチベーションが上がります。学年の近い先生には切り出し中によく質問させていただき、大変ありがたく思います。

剖検では所見を自分で取りながら、患者さんのデータや病歴と照らし合わせていくと理解が深まり、普段患者さんの受持ちはなく直接コミュニケーションをとる機会がほとんどありませんが、間接的に患者さんを診ているのだと思うと、充実感があり責任も感じます。マクロ所見から予想していた像がミクロで確認できると嬉しいですし、違っていても勉強になるので楽しいです。

「つなぐ」プロジェクトで東京大学・福島県立医科大学での研修の機会をいただきまして、心より御礼申し上げます。研修中やリサーチミーティング等でも可能な限り多くのことを吸収し、沢山の刺激をいただきながら、今後に生かしていければと思っております。これから何卒宜しくお願い申し上げます。